ヘッダー
 弥生織りの会
2013年度の活動状況

7月の活動

【7月29日】あんぎん編み体験(第1回:昔の編み機と編み方)
琵琶湖博物館で民具の調査研究をしている中藤容子さんと弥生織りの会のおばあちゃんで、あんぎん編み体験講座を実施しました。昔、使っていたいろいろな藁(わら)製品も持ち込んで、使い方の話も子供たちには新鮮だったようです。
むしろ編み機は簡単そうに見えて、実は組み立てや紐通しもときに苦労しました。棒のセットの仕方にも向きや角度が大切なのです。このような道具や製品がよくぞ残されていたものです。
おばあちゃん達は、むしろや俵などの製作実演をされましたが、お元気なものです。
むしろ編み機の実演
むしろ編み機の実演
いろいろな藁製品の話
いろいろな藁製品のお話
俵編みの実演
俵編みの実演
俵のフタの製作
俵のフタの製作

【7月11日、18日】機織り道具の製作
2013年度の機織り体験のために、機織り道具の製作をしました。隣町の野洲市花緑公園にある木工加工所で、設備を借りての作業です。
作業の様子は、4月の活動状況の写真をご覧ください。

【7月14日、15日】小松市埋蔵文化財センターで体験講座
このホームページを見て頂いたのがご縁で、小松市埋蔵文化財センターの方が守山へ来訪され、昔の織り機の情報交換をしています。
今回は、小松市を訪問し、小松市の旧家で見つかった古い地機(ぢばた)の復元品の取り扱い指導や、弥生時代の腰機の体験講座の講師をしました。
7月14日 特別講演会「糸から布、そして衣へ 〜こまつ原始の機織り再現〜」
   講師 東村 純子(福井大学教育地域科学部 講師) [弥生織りの会の指導をしていただいてます]
7月15日 特別体験講座「大人の原始機織り体験」
   講師:東村 純子(福井大学教育地域科学部 講師)
      立石 文代(守山弥生織りの会 代表)

【7月13日】第2回弥生織り体験講座(糸づくり)
今回は、第1回(6月22日)に、カラムシの茎から取り出した繊維束から、糸を作りだす作業です。
カラムシの表皮から取り出した繊維束は8mm〜10mmあり、これを2mm程度に裂いて糸状にします。これをつないで長い糸にします。 単純な作業でありながら、手先を使って丁寧に作業をする必要があります。
今回は、この単純な作業を黙々とやっていただきました。
畑の手入れ


6月の作業

【6月22日】 第1回弥生織り体験講座(繊維とり)
先ずは、弥生時代の織り機と使われた繊維の話を聞きました。続いて立石さんの実演と実技指導により、体験開始です。
会場の様子は「トピックス」のページでもご覧いただけます。
弥生の織り機
弥生の織り機の説明
実技指導
実技指導の様子
【6月22日】 弥生織り体験講座の準備
第1回目の「糸の取り出し」のため、カラムシを多量に刈り取りました。カラムシの表皮をはぎとりも時間がかかるため、事前に準備し、乾燥しないように水に漬けてあります。これで準備は万端です。
カラムシの山
体験で使うカラムシの山
道具と材料
道具と材料(表皮)も準備
【6月22日】 蚕の里親さんに幼虫を配布
今年も大勢の子どもたちが応募してくれました。
幼虫の世話の仕方を講義した後、紙パックに入れた幼虫を配布しました。まだ、小さな幼虫を眺めて心が弾んでいるようです。
蚕の飼育の説明
蚕の飼育の説明
蚕の配布の準備
蚕の配布の準備
【6月10日】 あい(染料用植物)の植え替え
種を蒔いていた「あい」が大きく成長して窮屈になってきました。
密集して生えているのと、「あい」は肥料を欲しがるので、大きく成長させるために植え替えをしました。
あいの植え替え
あいの植え替え
あいの植え替え
あいの植え替え
【6月3日】弥生織り体験講座の準備
カラムシの表皮から繊維を取り出すときに使う台や、しごくために使う「竹へら」を募集人数分作りました。材料の手配や加工など自分たちの手でやっています。
日曜大工は、お手のものです。
道具作り
弥生織り体験講座の道具作り


5月の活動

【染色用の植物の様子】
5月28日 史跡公園の畑には、染色用の植物がいろいろ育っています。
今の状況をご覧ください。むらさき、あい、紅花など生育中です。
むらさき
むらさき
あい
あい(まだまだ小さいです)

紅花

【かいこを育て、マユで工作をします】
今年も、カイコの里親を募集しています。昨年は、カイコが作った繭から絹糸を取り出しました。今年は、マユを使った工作をしたいと思っています。
5月20日 おばあちゃんも一緒になって、どんな工作にしょうかと検討しました。テーブルの上にはカラフルなマユがありますが、どんなものが出来上がるのでしょう? 竹も使うようです。お楽しみに!
マユの工作
マユの工作をいろいろ検討中
マユの工作案
色のついたマユの工作案
竹も使って工夫します
竹も使って工夫します

【繊維・染色用の植物の畑の整備、植付け】
5月は糸を取り出す植物、染色に使う植物の種まき、植付けなど、たくさんの作業が必要です。それに先立ち、畑の整備(草取り、耕作、施肥など)を行いました。
日本茜(あかね)は山で採集し、移植します。綿はポットに種を播きます。茜の根っこは、まだ小さな苗のうちから赤っぽいです(写真中央)。
畑の手入れ
畑の手入れ
あかねの植付け
あかねの植付け
綿の種
綿の種をポットに播く


4月の活動

【守山市小学校、3校の6年生が弥生体験授業】
4月18日午前と午後。19日午前と午後。23日、26日は午前中。物部小学校、速野小学校、川西小学校の弥生織り体験の授業を行いました。
下之郷遺跡では、機織りに使用していたと思われる部品が出土しています。小さいながらも糸の擦り傷と推定される痕が付いていいます。 小学生の皆さんには、当時に想いを馳せ、手織りでミサンガを作ってもらいました。段ボールで作った機(はた)に毛糸の経糸(たていと)を張り、そこへ緯糸(よこいと)を通して織っていきます。
3校合わせて500名近くの小学生の機と糸を準備するのは大変な作業です。下之郷のおばあちゃんにも手伝ってもらい、準備を行いました。
授業では、弥生時代の機の構造や、最近まで東南アジアの奥地で使われていた同様な腰機の解説を行います。その後、機織りです。 実際に織る時間は短いので、思うようにできなかった子供たちもいましたが、自分で作ったミサンガを嬉しそうに腕にはめていました。
授業の材料作り
授業の材料作り
弥生の機とは・・
講義:弥生の機とは・・
ミサンガを織っています
ミサンガを織っています
完成したミサンガ
完成したミサンガ

【弥生の機作り】
2013年度の機織り体験のために、機作りをしました。隣町の野洲市花緑公園のウッディルームという、木工道具を使わせてもらえる工作所での作業です。
杉の木なのですが、節の所は堅く、やりにくいです。それと、2本組合せで使いますが、噛み合わせをきっちりさせるため、凸と凹のはめ合わせになっています。凹の加工が難しく、工作所の先生にも迷惑をかけました。
こうして、ようやく形になってきました。後は、滑らかにする作業が残されています。
他所の弥生時代の遺跡から、このような構造の機が出土しています。当時の人たちは、高度な工作機械もなく、どのようにして加工していたのでしょう。驚きます。
電動糸のこで切断中
電動糸のこで切断中
かんなで丸みを付ける
かんなで丸みを付ける
一次完成の弥生機
一次完成の弥生機
弥生織りの会 2013年度の活動計画

2013年度活動の要点

・織物の繊維として、これまでのカラムシ、アイ、紅花、紫根に加え、今年度も、蚕を使います。
 このため、養蚕にも取り組みます。
・養蚕は、蚕を育て、繭を作り、繭を使ってクラフトを作る計画です。
 これは、親子体験講座として実施します。
・今年度は、新たに、大人向けの弥生織り体験講座を計画しています。カラムシから麻糸を取りだす作業から始まり、
 整経(せいけい)、弥生織りまで、一連の作業を体験してもらいます。
・守山市の小学校から史跡公園での体験学習の依頼が多々来ており、対応します。
 小さなうちに古代の生活に触れ、史跡に関心と愛着を持って貰えることを願っています。

2013年度活動計画


会の活動
親子体験講座
守山弥生織り講座
4月
 畑の整備
 弥生織り機の道具作り
   
5月
 紅花、アイ、綿の種まき
 弥生織り機の道具作り
   
6月
 弥生織り機の復元制作
 カラムシの繊維取り出し
 蚕を育ててみよう
 蚕の食事のお世話
 カラムシを刈り取ってみよう
7月
 カラムシの繊維取り出し  蚕のお家を作ろう  麻糸を作ろう
8月
   繭からクラフト作り
 アイの生葉染め
 
9月
 弥生織り機の道具作り    機にかける準備をしよう
10月
     織ってみよう
11月
 下之郷遺跡祭り2013
 (弥生織り体験)
   
12月
     弥生の織り機に挑戦!
2月
     作品の展示、織りのお話



mae top tugi