弥生織りの会トップページ
弥生織りの会の紹介
今から2200年前の下之郷に暮らす弥生人はどのような衣服を身につけていたのでしょうか?
糸作りからはじめて、布を織り仕立てるまですべて手作り、そこにはどのような思いが込められていたのでしょうか?

下之郷遺跡からは2200年前の機織りの道具や、繊維素材になる植物遺体が発見されています。
 ・弥生時代には、どのように織物が作られていたのだろう?
 ・どのような衣服をまとっていたのだろう?

このような疑問を感じた人たちが集まって平成16年に「弥生織りの会」を結成しました。

私たちは
 ・出土品をもとに当時の織り機を復元し、
 ・当時の繊維素材と推測されるカラムシを栽培して、
 ・当時の道具や技術で布作りを進めています。

それを衣服にして古代の織物をよみがえらせたいとの思いで活動しています。

また、地元下之郷のおばあちゃん達も若いころ、木綿や麻を畑で植えて糸を作り、布を織っていました。
 ・昭和まで伝承されたこれらの織物文化を学び、
家族の衣服をこしらえる誇り、ほんの糸くずも無駄にしない心を次世代に伝えようと、下之郷のおばあちゃんから話を聞き、一緒になって糸作り、布作りを行っています。
メンバーは現代の織物作家をはじめ、考古学、植物学、民俗学などに興味を持つ女性たちが中心になって取り組んでいます。
下之郷で発掘された織り機の痕跡
遺跡からは、機織りの緯打具(よこうちぐ)と思われる木片が発掘されています。
一部に糸の擦過痕と思われる傷が付いていること、また他の弥生遺跡から同じような緯打具が出ていることから、「緯打具」とみて間違いないでしょう。



出土した緯打具(よこうちぐ)
⇒部分拡大図

糸の擦過痕が見える

また、出土した植物遺物の中に、大麻の種が認められており、おそらく茎の繊維を織物に用いたと思われます。



指導して頂いた先生(敬省略)
  東村 純子(現:福井大学講師 元:京都大学総合博物館)


top tugi