2012年度のニュース
未来ファンドおうみのフォーラムに参加(2月11日)
公益財団法人「淡海ネットワークセンター」主催の「未来ファンドおうみフォーラム」のポスターセッションに、「稲と雑穀の会」、「弥生織りの会」が参加しました。同財団は、市民の想いを込めた寄付による市民活動を支援する仕組みのために「未来ファンドおうみ」を設立し、NPOや市民団体へ資金提供の活動をしています。
今回は、「子どもたちに伝えたい 未来、勇気、ささえあう心」という主題で講演会と市民活動団体の交流の場が設けられました。下之郷史跡公園の活動を知って頂くため、2つの団体がパネル展示を行いました。
フォーラムのタイトル |
会場とパネル展示 |
パネルの前で |
吉身小学校・下之郷じいちゃんズの赤米感謝の会(2月20日)
吉身小学校5年生が下之郷赤米体験学習の成果を確認し、下之郷じいちゃんズの指導に感謝する会が開かれました。本日集まったじいちゃんズメンバーは12人で、今年一年の思い出スライドショーを児童の案内で見ました。代かき、泥んこバレー、観察会、稲刈り、餅つきと米作りの一年を振りかえった後、児童から感想の言葉を聞きました。その後、グループに分かれてじいちゃんズは、「赤米かるた」に参加しました。「赤米かるた」は5年生がそれぞれで絵を描いて作ったものです。じいちゃんは、児童たちの素早いかるた取りにビックリしていました。
その後、整列してお世話になったじいちゃんズの方々に、感謝の気持ちを込めて児童から「赤米の刺しゅう入りタオル」がプレゼントされました。また、皆で学習した下之郷史跡公園には児童が考えた赤米キャラクター(等身大パネル)「赤米太郎」が贈呈され、最後に歌「希望の赤米」が合唱されました。 元気なじいちゃん達とたくましい児童が、これからも下之郷遺跡で活躍されることを楽しみにしています。
感謝の言葉でお礼 |
赤米かるた会 |
ゆるきゃら「赤米太郎」 |
吉身小学校・下之郷じいちゃんズの餅つき大会(12月13日)
12月13日(木)に、今年、赤米づくりを体験した吉身小学校5年生(約130人)と指導にあたった下之郷じいちゃんズ16人、ばあちゃんズ8人が、餅つきを行いました。おコメは、自分たちで育て、今秋に収穫された熱帯ジャポニカ種などを原料にしました。餅つきに使うたて杵は、下之郷遺跡の発掘調査で弥生時代中期のものが発見されており、それを参考にしてじいちゃんズの方が製作したものです。たて杵など見たこともない道具でしたが、じいちゃんから使い方やお月さんにいるウサギの餅つきの話などを聞き、楽しく輪になっての餅つきをしました。また、ばあちゃんズの方々が、つきあがった餅を、手際よく丸めて、きな粉やあんこをつけて配ってくれました。
つきあがった餅を口にほおばり、米づくりの成果を皆で喜びました。豊作、豊作、うれしいな〜。たのしいな〜。
もち米を蒸してます |
竪杵で餅つき |
あんこ餅ときなこ餅 |
下之郷史跡公園「弥生の米づくり」体験は11月18日で完了しました。
【開催趣旨】
国指定下之郷遺跡は、弥生時代中期の県内最大の環濠集落跡で、クワ、スキ、石包丁や炭化米など
農業にかかわる貴重な資料が発見されています。
今回の体験学習では、弥生時代に始まった米作りに注目し、当時の稲作技術や食文化について体験を
通じて、半年間、楽しく学びました。
農業にかかわる貴重な資料が発見されています。
今回の体験学習では、弥生時代に始まった米作りに注目し、当時の稲作技術や食文化について体験を
通じて、半年間、楽しく学びました。
スケジュール
回 |
開催予定日 |
集合時間 |
体験内容 |
作業内容 |
第1回 |
6月9日(土) | 午前9時〜 | 田植え | 穴あけ方法で赤米などの苗を植える |
第2回 |
7月7日(土) | 午前9時〜 | 草取り | 水田の中の草取り |
第3回 |
8月4日(土) | 午前9時〜 | おどし作り | 木や竹、貝殻などで鳴子を作る |
第4回 |
9月16日(日) | 午前9時〜 | 花の観察会 | 米の花の受粉観察。おどしをつるす |
第5回 |
10月20日(土) | 午後1時〜 | 稲刈り | 稲刈り・ハサ掛け・天日干し |
第6回 |
10月27日(土) | 午前9時〜 | 脱穀 | 千歯こき、臼で脱穀精米 |
第7回 |
11月18日(土) | 午前9時〜 | 炊飯試食 | 史跡祭りで弥生がゆ等を作る |
弥生の米づくり体験(第6回) 「稲の脱穀」(10月27日)
先週に刈り取り、はさ掛けしていた稲の脱穀作業を行いました。弥生時代の米の収穫は、石包丁などで稲穂を穂摘みし、束にして倉に貯蔵していて、食べる前に脱穀や籾摺りしていたと考えられていますが、今回の体験では稲刈り、はさ掛け、千歯こき(脱穀)、精米という手順で進めました。弥生時代の道具とは、一部違うものを利用していますが、みな手作業という点では、弥生人の気持ちに近いという理解で、実践しています。脱穀、精米の作業を終えた後、収穫された稲籾の総量を計ったところ70sを超える量が取れていました。台風の大風で倒れてしまい心配でしたが、予想を超える収量に安どしました。参加した児童や保護者の方々は、日頃食べているお米の収穫から精米にかけて、昔の人々の技術や知恵について考える機会になったと思います。
千歯こきで脱穀 |
竪杵と臼で精米 |
とおしで選別 |
天秤棒で稲を運ぶ |
吉身小学校・下之郷じいちゃんズの赤米収穫と精米(10月22日・27日)
10月22日(月)に下之郷赤米学習田で稲刈り作業が行われました。参加した吉身小学校5年生(約130人)は、稲刈りが初体験の児童ばかりです。最初にじいちゃんズ代表の大崎正彦さんから昔の農作業の様子や刈り取り方法についてお話しを聞き、その後田んぼでの作業に入りました。稲を3〜4株ほど刈り取り、束にしたものを回転脱穀機(昭和40年頃まで地元下之郷町で使用されていたもの)で脱穀し、その後、足踏み扇風機と三脚に吊るした「とおし」や「唐箕」で玄米を選別しました。児童たちは、手慣れた様子で昔の農機具を扱うじいちゃんズの方々に、手取り足取りで指導を受けながら、脱穀作業を学びました。農作業の後で、ばあちゃんズの方々がおやつに焼き芋をふるまってくれました。児童たちは、アツアツの焼き芋に大喜びでした。
本日の説明を聞く |
いねの刈取り |
足踏み脱穀機 |
とおしで風選 |
その後、日を改めて10月27日に、じいちゃん達は地元の作業所で精米作業を実施しました。精米は昭和時代に 使用されていた精米機で行われましたが、赤米はいずれもノギが長く、機械が目詰まりしやすいので目が離せませんでした。 |
後日、精米機を使って新米の完成
|
弥生の米づくり体験(第5回) 「稲の刈り取り」(10月20日)
10月20日(土)に史跡公園で弥生水田の稲刈りを行いました。文化財保護課の担当から下之郷遺跡から見つかった米の特徴や、収穫の道具について説明を聞きました。つづいて稲と雑穀の会から、現在までの生育状況や刈り取り方法、はさ掛けの手順について説明を受けました。弥生水田の稲は、品種改良を受ける以前の品種で、草丈が高いため、先日の台風で全て田んぼに倒伏した状況でした。そのままでは稲穂が傷んだり、芽が出てしまったりするため、稲と雑穀の会の方々の協力で、倒伏した稲を地べたから起こしたりする作業が行われていました。
稲刈りは、鎌で根刈りを行い、3株程度を束にして、事前に準備しておいたワラで根元をしばり、はさ掛けを体験しました。足元がぬかるむ田んぼでの稲刈り作業に、参加した児童たちは、泥まみれになる子もいてたいへんでしたが、児童や保護者の活躍と協力で夕方までには全ての作業が終わりました。皆さんご苦労様でした。
古代米の話を聞く |
いねの刈取り |
一輪車で運ぶ |
はさに掛ける |
弥生の米づくり体験(第4回) 「花の観察とおどし立て」(9月16日)
9月16日(日)に史跡公園の弥生水田で稲の観察会とおどし立てが行われました。稲と雑穀の会のメンバー、中江寿昭さんから稲の開花についてのお話しを聞きました。稲は、午前10時から午後1時くらいにかけて開花し、おしべの頭から花粉がめしべにつくと受粉完了です。受粉してから約30日でもみが生育し、収穫できるようになるそうです。稲の開花について説明を受けた後、皆で弥生水田の観察を行いました。赤や白のノギをつけた稲穂は、たいへん美しく、児童や保護者も感心していました。その後、田んぼの四隅に竹竿を立てて、縄を張り、前回、作成していた「おどし」をつるしました。そして、竹竿の先には鳥形木製品を飾りました。鳥形木製品は、天から稲魂が舞い降り、稲穂が豊かに実るように弥生人が作っていたのではないか、という説があります。下之郷遺跡の環濠からも出土しています。「おどし」立ての後に、次回の稲刈りを前にして、石包丁づくりも行いました。
受粉の講座 |
いねの花の観察 |
鳥形木製品と竹のおどし |
自分で作った石包丁 |
吉身小学校・下之郷じいちゃんズの赤米観察会とかかし立て(9月14日)
9月14日(金)に下之郷赤米学習田で赤米の観察会とかかし立てが行われました。今年、吉身小学校とじいちゃんズで栽培している品種は、赤米(岡山・対馬・種子島・ラオス)4品種です。いずれも晩生(おくて)の在来稲で、ちょうど今が開花の時期です。下之郷じいちゃんズの代表、大崎正彦さんから稲の花が咲いて、受粉をして、米が出来ていくことを聞きました。その後、じいちゃんズの指導でつくった「かかし」を学習田に立てました。周辺の田んぼでは、すでに稲刈りが終わっている田んぼも多いため、鳥(スズメ等)たちは、学習田の稲穂をねらっています。田んぼの稲が、鳥たちにやられてしまわないように、「かかし」くんも頑張ってください。
本日、立てるかかし |
いねの花の観察 |
かかし立て |
吉身小学校・下之郷じいちゃんズの赤米学習田草取り開催(8月26日)
8月26日(日)に下之郷赤米学習田で田んぼの草引き作業行われました。参加は、吉身小学校5年生(約130人)とじいちゃんズ(16人)のメンバーです。学習田には、赤米が植えられていますが、今年も順調な生育状況です。田んぼの周辺には雑草がたくさん生えていましたので、早朝より下之郷じいちゃんズの方々が刈払機で除草をしてくれました。田んぼの中には、コナギやイヌビエ等が生えていたので、児童も田んぼに入り、雑草取りを行いました。また、昭和に使われていた耕転機(手押し除草機:写真)をじいちゃんズの方々に見せてもらい、昔の草取りや農作業の話しを聞きました。その後、実際の使用方法を手取り足取りで指導してもらい、農機具の体験も行いました。
本日の作業の説明を聞く |
草取りのやり方を教わる |
草取り作業中 |
下之郷史跡公園「夏休み体験講座」を実施しました
【開催趣旨】
下之郷遺跡は、地中から動物や草、木、虫、魚などがたくさん発見されていて、弥生時代のタイムカプセルとも言われています。今回は弥生人の生活や文化、環境を身近にある植物の標本作りや機織り、粘土細工の体験を通して学びました。
1 体験講座の内容と募集要項
【弥生織り体験】 講師:立石 文代、林 益代
講座 |
日時 |
内容 |
定員 |
材料費 |
第1回 |
平成24年8月10日(金) | マユから糸をとり、機を織る | 15人 | 無料 |
第2回 |
平成24年8月20日(月) | 布を染める | 15人 | 200円 |
【1回目:マユから糸をとり、機を織る】
【2回目:布を染める】
今回は絹糸づくりを体験しました。絹糸の素材になるマユは、今年6月に蚕の里親体験の時に出来たマユを使用しました。マユの一ヵ所をつまんで、引き伸ばしていくと繊維が出てきます。伸ばした繊維を左に撚りかけしていき、出来たもの(2本)を合わせて今度は右に撚りかけをして糸に仕上げます。巻き取った糸をもとにミニチュア機織り機(写真:右)を使い、小さな布も作りました。 |
マユから糸を取り出し、織る
|
本日は、布を染める作業を体験しました。今回の染織体験は、乾燥させた藍(アイ)を用い、溶解液とハイドロをお湯に入れて染液をつくり、その中に各人で輪ゴムでしばった布をつけ込む作業をしました。10分程染液につけ込み、引きあげ、空気にさらすとサッと色が変わります。水洗いの後に、再び同じ作業をくり返すと出来上がりです。出来上がった布を手に記念撮影をしました。 |
アイで染めて作品を仕上げる
|
【草花標本づくり体験】 講師:坂本 寧男、土山 博子
講座 |
日時 |
内容 |
定員 |
材料費 |
第1回 |
平成24年8月3日(金) | 草花や薬草の採集 | 15人 | 無料 |
第2回 |
平成24年8月24日(金) | 草花標本づくり | 15人 | 200円 |
【1回目:草花や薬草の採集】
【2回目:草花標本づくり】
今回は、身近な場所に生育している草花を理解するために標本づくりをしました。標本づくりは、植物採集と観察からはじまります。植物学を専門としている阪本先生や稲と雑穀の会の方々の案内に従い、参加者は史跡公園を散策しながら、植物を採集していきました。採集した植物については、採集場所や日時などを付け、新聞にはさみ込む作業をおこないました |
史跡公園周辺で草花を採集する
|
前回、新聞紙にはさけておいた植物を、台紙に貼りつける作業を行いました。採集植物を台紙に貼った後は、植物の名前や採取場所、日付などを記入したカードを添えて仕上げていきます。簡単に名前がわかる植物もありますが、わかりにくいものもあります。参加者は、阪本先生にその見分け方や名前の由来、どのような場所で見かけられるのかなど、熱心にたずねていました。 |
押し花にした草花を標本にする
|
【弥生の絵画銘板づくり体験】 講師:田口 一宏、川畑 和弘
講座 |
日時 |
内容 |
定員 |
材料費 |
第1回 |
平成24年7月30日(月) | 弥生の絵画文を土板に描く | 15人 | 200円 |
第2回 |
平成24年8月6日(月) | 弥生絵画の土板を野焼する | 15人 | 無料 |
【1回目:弥生の絵画文を土板に描く】
【2回目:弥生絵画の土板を野焼する】
今回の体験教室では、弥生人が土器や銅鐸に描いた絵画や記号、文様を学び、実際に粘土板に刻む体験を行いました。参加した児童は、まずテラコッタという粘土をていねいにこねて、板の上に伸ばし、叩きながら四角い板状に仕上げます。そのあとで表面を糸切りして平滑な板面をつくり、その上面に思い思いの図柄や絵を描きました。 |
陶板を作り弥生絵画を描く
|
今日は屋外で作品の野焼きです。作った土版は, 急に温度を上げてしまうと割れてしまう恐れがあるため、平地に設けた野焼き場所の中心から少し間隔を離して、予熱からはじめました。火から離して時間をかけて余熱した土版を、徐々に火床の中央に寄せていき、その後、勢いよく火を焚きつけ焼き上げました。参加者は、焼きあがった土板を前に、上手な焼き方のコツなど意見交換をおこないました。 |
陶板を野焼する
|
弥生の米づくり体験の開催 (第3回:オドシづくり)(8月3日)
8月4日(土)、オドシ作りが実施されました。オドシとは、稲の生育が進み、稲の出穂がはじまる頃に、獣害や鳥害から稲をまもるために田んぼの周辺に立てるものです。オドシの他に、鳥形木製品も作りました。鳥形木製品は、下之郷遺跡をはじめ日本の弥生時代の遺跡から見つかっていて、穀霊を運ぶ鳥への信仰に基づくものと考えられています。弥生人たちは、天から田んぼへ穀霊が舞い降り、たくさんの稲穂が実るよう願っていたことと思います。9月16日には、皆で作ったオドシや鳥形木製品を公園の弥生水田に立てる計画です。
稲の生育は、これから秋にかけてが大切な時です。赤米の開花は9月の第2週ごろが最盛期。史跡公園の水田も見ごろとなります。児童が立てるオドシや赤米の出穂見学にどうぞいらしてください。
オドシの説明を聞く |
オドシの設計中 |
完成したオドシと鳥型 |
弥生の米づくり体験の開催 (第2回:草取り)(7月7日)
7月7日(七夕)、6月に田植えした弥生水田の草引きを行いました。前日から雨模様で草取りができるか心配でしたが、当日朝から天気は回復し、無事草取りが出来ました。田んぼには、ナギやキシュウスズメノヒエなどが生えていて、引き抜くのは大変でしたが、1時間ほどで美しい田んぼになりました。秋の収穫に向けて稲がすくすくと育ち、豊作になりますように〜。草取りのあとは、稲と雑穀の会の協力で、七夕にちなんでの赤米菓子を作りました。赤米菓子は、米粉をこねあげ生地にしたものを平らにし、星や幾何学文を型枠で切り取りました。それをゆでた後、黄な粉をまぶして参加者と食べました。田んぼ仕事の後で、少し疲れてましたが、元気回復となりました。
説明を聞く |
田に入り草引き |
菓子作り |
出来上がった菓子 |
下之郷史跡公園 弥生織りの会 「綿・蚕」の里親を募集しました (募集終了しました)
【募集の趣旨】
国史跡下之郷遺跡からは、弥生人が布を織るために使用した道具など貴重な資料が多数発見され
注目されています。
今回は機織りの文化を体験学習などで理解していただくため、蚕の幼虫、綿の幼苗を配布しました。
注目されています。
今回は機織りの文化を体験学習などで理解していただくため、蚕の幼虫、綿の幼苗を配布しました。
募集内容
項目 |
対象 |
説明会 |
その他 |
【1】 綿の苗の配布 |
市内在住の親子20組 | 平成24年6月10日(日) 午前10時から (弥生織りの会) |
※平成25年1月以降に、糸作りなど行います |
【2】 蚕の幼虫配布 |
市内在住の親子20組 (10匹まで/家族) |
平成24年6月30日(土) 午前10時から (弥生織りの会) |
※夏休みには、体験教室で糸紡ぎ、機織りなど行います |
「蚕」の里親説明会が開かれる(6月30日)
6月30日、弥生時代の機織りにちなんで蚕を養育してみようと、説明会と幼虫の配布がありました。幼虫は生後1週間ほどのもので、1か月ほどで繭になります。蚕の食べものとなる桑の葉は、以前は守山市内のあちこちで採ることができましたが、現在はほとんど無くなっており、市内の桑の木探しがたいへんでした。下之郷史跡公園にも植樹されているため、近辺に桑がない方には下之郷史跡公園で、あらかじめ準備した葉を配布するようにしています。
幼虫の里親さんは、桑の葉やフンの取り換えなど毎日大変ですが、徐々に生育してくると可愛くなってきます。今後、成熟し繭となったら、夏休みに糸作りや染色体験も予定されています。
皆さん、がんばって餌をあげてください。
6月30日、弥生時代の機織りにちなんで蚕を養育してみようと、説明会と幼虫の配布がありました。幼虫は生後1週間ほどのもので、1か月ほどで繭になります。蚕の食べものとなる桑の葉は、以前は守山市内のあちこちで採ることができましたが、現在はほとんど無くなっており、市内の桑の木探しがたいへんでした。下之郷史跡公園にも植樹されているため、近辺に桑がない方には下之郷史跡公園で、あらかじめ準備した葉を配布するようにしています。
幼虫の里親さんは、桑の葉やフンの取り換えなど毎日大変ですが、徐々に生育してくると可愛くなってきます。今後、成熟し繭となったら、夏休みに糸作りや染色体験も予定されています。
皆さん、がんばって餌をあげてください。
育て方の説明 |
サンプルで説明 |
紙パックの蚕を配布 |
蚕の幼虫 |
「綿」の里親説明会が開かれる(6月10日)
下之郷遺跡からは、弥生人が布を織るために使用した道具等、貴重な資料が発見されています。
下之郷史跡公園では、弥生織りの会と協同で機織りの文化を理解していくため、綿の幼苗を配布しています。6月10日には、綿の栽培説明会と苗の配布がありました。
上手に育てて、開花からコットンボールが採れるまでを観察していきたいと思います。収穫後の糸つむぎや機織り体験も予定されており、今後が楽しみです。
下之郷遺跡からは、弥生人が布を織るために使用した道具等、貴重な資料が発見されています。
下之郷史跡公園では、弥生織りの会と協同で機織りの文化を理解していくため、綿の幼苗を配布しています。6月10日には、綿の栽培説明会と苗の配布がありました。
上手に育てて、開花からコットンボールが採れるまでを観察していきたいと思います。収穫後の糸つむぎや機織り体験も予定されており、今後が楽しみです。
育て方の説明 |
配布した苗 |
綿の花 |
綿の実 |
吉身小学校・下之郷じいちゃんズの赤米栽培(6月14日、15日)
今年で14年目を数える吉身小学校5年生(約130人)とじいちゃんズ(16人)の赤米栽培学習が、下之郷町赤米学習田(下之郷町ホンダプリモ西側の約300uの実験水田)で始まりました。【1日目:泥んこバレー(代掻き)】
6月14日(木)は、田ごしらえの代かき作業。代かき作業に入る前、児童たちは初めての水田に慣れるために、水が張られた田んぼで泥んこバレーを行いました。
古くは牛馬で代掻きが行われていましたが(蹄耕:ていこう)、人足で土を踏むのも代掻き代わりになります。 |
スタート式と泥んこバレー
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【2日目:田植え】
15日には、じいちゃんズの指導の下で、水田に稲苗が植えられていきました。植えた品種は、種子島、岡山、対馬の3種とラオスの「熱帯ジャポニカ種」のモチ1種で、いずれも赤米です。9月の第2週ごろには出穂します。今後は、草引き、カカシ立て、花の観察、刈り取り、試食、餅つき大会など、体験学習の機会を図っていきます。今年も豊作に恵まれますよう に。 |
赤米の苗を植えています
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弥生の米づくり体験の開催(6月9日)
下之郷史跡公園の体験水田で6月9日(土)、「弥生の米づくり体験」第1回の田植えが実施されました。田植えは、守山市内の小学生や保護者、稲と雑穀の会、聖泉大学の学生さん、青年会議所の方々、約40名で行いました。児童達は、最初に文化財保護課の担当者から遺跡や弥生人たちの衣服、文様について説明を受け、その後、布に弥生時代の模様描いた「貫頭衣」を作成しました。田植えは、その貫頭衣を身に着けて行いました。体験水田に植えられる稲の品種は、下之郷遺跡で見つかっている「熱帯ジャポニカ」にちなんで、ラオスの陸稲(赤米)や日本の在来稲(赤米)が植えられました。今後、秋までに、草取り、おどし作り、観察会、稲刈り、脱穀、など一連の農作業が計画されています。
作った貫頭衣 |
田植えの作業 |
全員集合 |
下之郷史跡公園の弥生体験授業[吉見小](5月14日)
下之郷遺跡に近い場所にある吉身小学校では、毎年、見学会や体験学習会などを行い、遺跡の活用や遺跡活用団体との交流が盛んです。5月14日には、6年生の生徒約100人が下之郷史跡公園で校外学習を行いました。小学6年生の社会科の教科書には、縄文時代や弥生時代の説明が書かれていますが、今回の学習では、地元、守山の下之郷遺跡から出土した弥生土器や石器、木器など本物を見学しながら、弥生時代の歴史について理解を深めました。吉身小学校は毎年5年生が「じいちゃんズ」と赤米栽培学習を年間通じて行っており、今回は、昨年取れた赤米を利用して、どれくらいの時間でご飯が炊けるか、今の炊飯方法とどのように違うか等を比較する体験授業を行いました。
授業のなかで火おこしや炊飯実験については、稲と雑穀の会の協力を得て行われ、授業の終わりには、炊きあがった赤米を試食することもできて、楽しく、賑やかな時間となりました。 。
下之郷の土器の話を聞く |
懸命に火起こしをしています |
起こした火で赤米を炊く |
下之郷史跡公園の弥生体験授業[速野小](4月18日、19日)
4月18日と19日、史跡の見学や体験を通じて大昔のくらしを考えようと、守山市立速野小学校6年生の生徒140人が下之郷史跡公園で校外学習を行いました。下之郷遺跡の説明を受け、遺跡から見つかった石器や土器などを見学し、機織りや火おこしの体験もしました。
この授業では、稲と雑穀の会が火おこし、弥生織りの会が機織りの実習を受け持ち、児童たちに手取り足取りで指導にあたりました。
機織りでは、毛糸を使ってカラフルなコースタを作りました。昭和の初め頃まで実際に営んでいた下之郷のおばあさんも参加され、児童とも楽しい時間が過ごせました。
また火おこしでは、弥生時代に使われていた「ウツギ」という植物を火きり棒にした火起こし道具を使い、摩擦熱で実際に火がつくかの実験もおこないました。
下之郷遺跡の話を聞く |
弥生織りでコースタ作り |
懸命に火起こしをしています |