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 稲と雑穀の会
2013年度の活動状況

8月の活動

【8月23日 草花標本づくり体験(第2回)】草花標本作り
7月26日に遺跡公園内で採取した草花。家で毎日新聞紙を取り替えて、いい押し花ができていました。道に生えている草花もかわいいけれど、こうして押し花にしてみると 風流です。
阪本先生に採集した植物の名前を調べてもらいます。先生は大忙し。子供たちは10種類は名前を覚えました。夏休みの勉強として学校へ持って行く子もあります。
植物を台紙に貼る
乾燥した植物を台紙に貼る
貼るお手伝い
貼るお手伝い
名前を調べる
植物の名前を調べてもらう

【8月の畑の様子(8月の終わり頃)】
アワが出穂してきました。雑穀はどこでも育つと思っていたけど、良く肥えた畑の方が見事に育ちました。
このアワは阪本先生に戴いた台湾ののキヌラン村の種です。農薬を使っていないので、毎年のことながらアワノメイガに茎を折られていきます。
ヒエも順調に大きく育ち、文茎も多いです。昔から日本で作られていたヒエです。
アワがよく実りました
アワがよく実りました
アワノメイガに食われた茎
アワノメイガに食われた茎
ヒエもよく育っています
ヒエもよく育っています

【8月の田んぼの様子】
 8月17日 体験学習用の水田の赤米 やっと成長しはじめました。種取り用の水田の黒もち米出穂しました。
体験水田の赤米
体験水田の赤米(1)
体験水田の赤米
体験水田の赤米(2)
種とり用水田
種とり用水田 黒もち米出穂

【8月10日 弥生の米づくり体験の開催 (第3回:オドシ作り)】
下之郷史跡公園の水田は、現代のお米が刈り取られた後に出穂するので、鳥たちが集中し、公園に人間が入っていくとすごい数の鳥がびっくりして飛び立ちます。 せっかくのお米を鳥に食べられないように、おどしを作ろうということで集まりました。
「音でこわがらせるんや」「誰が音を出させるの?」「風が吹いたらガラガラって」丸い木、板、貝殻、竹など用意して、タコ糸でつるすよう考えました。稲と雑穀のメンバーは子供の要求通りに穴をあけるのに大忙しでした。
弥生時代の出土品に鳥型木製品というのがあります。村の境界や、入り口に立てられ侵入者が来ないように見張ったり、また、追い払ったりすると言われています。また穀霊を呼び豊作を願ったりもするそうです。
下之郷遺跡で出土した木製品を真似て、大人にカットしてもらい、子供たちは木を削ったりみがいたりしました。9月稲穂が出たら水田に取りつけます。
遺跡からシソの種が見つかっています。弥生時代の人はどのようにして食したのかな? 今回は、メンバーの吉田さんが育ててくれた赤じそでジュースを作って飲みました。
親子で仲良く
親子で仲良く
いい音?
いい音がでるかな?
鳥型木製品
鳥型木製品をけずる
酢を入れたら鮮やかな色に
酢を入れたら鮮やかな色に


7月の作業

【7月26日 草花標本づくり体験】植物採集
夏休み中の子供の体験として、下之郷史跡公園の中で植物採集を計画。 阪本寧男先生と親子20名ほどで草花採集をしました。
色とりどりの花を捜し採集。新聞紙にはさんで持って帰り家で新聞紙を取り換え乾燥させます。8月23日に標本づくりをします。
環濠のそばで採集
環濠のそばで花の採集
新聞紙に挟みます
草花を新聞紙に挟みます
【7月21日 弥生の米づくり体験】田の草取り
水田の草取り行事は、田植えより大体1カ月後です。毎年水草が生えている程度 なのですが、6月8日に田植えした水田の1区画に藻が発生して、みるみるうちに 水田がおおわれてしまいまいました。
公園の植物についてお世話になっている阪本寧男先生に連絡したら藻ではなく、オオアカウキクサというシダ類の浮き草とわかりました。
7月21日、予定通り子供たちと草取り、浮き草取りを行いました。 暑い中、1時間ぐらいの作業のあと、環濠施設の中で米粉を使ったお団子をみんなで 丸め、湯がいてきな粉で食べました。
赤米粉だんご、もち米粉とよもぎ、もち米粉とキビ。赤、緑、黄色の3色団子です。
水田の雑草と浮草
水田の雑草と浮草
茶色の浮草
茶色の浮草が水面に
田んぼの草引き
田んぼの草引き
作業の後はお菓子作り
作業の後はお菓子作り
【7月始の田んぼと畑】
稲と雑穀の会では、赤米、古代米の種を維持・保存しています。種取り用の田の草引きをしました(写真左:種取り用の田んぼ 品種の異なる苗の間に目印用に紫米を植えています)
今年は雑穀の種も採集します(写真右:ヒエ)
種取り用の田
種取り用の田
種取り用の畑
種取り用の畑

6月の活動

【6月15〜16日 フナすし漬け】
15日の午後からはフナズシ用のフナを洗い、一晩、樽の中で水切りをしておきます。
6月16日、赤米5升を炊いて、おにぎりよりやや辛いめの塩味にしてさまし、10キロのフナを漬けました。
半年位から食できますが、1年以上漬ける方がおいしいです。
フナの塩洗い
フナの塩洗い
水切りするフナ
水切りするフナ
フナズシを漬ける
フナズシを漬ける

【6月15日 種取り用の田植え、畑仕事】
今日は、稲と雑穀の会の水田に種取り用の稲を植えました。10種類もの稲を植えるので 種取りと展示用に10株程づつ植え、紫イネで仕切りました。 残りの水田は、わら細工用のしのはらもちを植えました。
次は畑仕事です。芽出しをしていたアワとヒエ、大豆を2畝づつ移植しました。
  種取り用の田植え
  種取り用の田植え
 畑にアワ、ヒエ、大豆植え
 畑にアワ、ヒエ、大豆植え

【6月8日 弥生の米つくり体験 第1回(田植え)】
今年は18名の子供たちとその親が参加されました。昨年に引き続いての子供も5組 ほどあり、よく来てくれました。
まず、環濠保存施設で、「弥生のおばさん」から古代のお米の話を聞きました。
その後、田植え作業に着る貫頭衣(今年は薄い黄色の布)に弥生時代の土器や、銅鐸などに描かれた文様を真似て
水彩絵の具で摸様を描きました。 完成した貫頭衣と記念撮影のあと、それを着て水田へ。
公園内の水田は無農薬、肥料は環濠にできる藻とか草を発酵させた物、機械を使わず不耕起で昨年の株間に植えていきます。
「1の田」は面積狭く、土が堅いので棒で穴あけて植えてみることに。(穴あけ法)品種は熱帯ジャポニカでラオスのもち米を、「2の田」は水を張って3本植えで30pごとに植えていきます。品種は赤米で白いのぎ(籾の先につくひげ)の
種子島。「3の田」の品種は赤米で赤いのぎがつく対馬を植えました。お父さんお母さんが ‘面白いね‘と子供たちより楽しそうでした。
参加のおみやげに赤米で作ったポン菓子をもらって帰りましたよ。
お米の話を聞く
お米の話を聞く
模様描いたよ
見たこともない模様描いたよ
貫頭衣を着て田植え
貫頭衣を着て田植え

【6月7日 田植えの準備】
作物は植えないと収穫できません。どんなに忙しくても苗の準備や田んぼの準備は、とにかくやり通します。
明日の下之郷史跡公園内の水田で行う小学生の親子体験学習会の第1回目に向けて、作業がスムースにできるよう準備を行いました。 5月に田んぼの草を早いめに引いて1カ月、水の張りが悪かった田んぼでは、もうすごい草になり、再度の草取りとなりました。
また、田植えがしやすいように縄を張ったり、必要な物の準備をしました。
一方で、育苗箱の苗がしっかり根を張っているので、子供たちが植えやすいように 土を洗って園芸用のポットに30本づつ位分けて入れるのが本日の作業です。
水田の草取り
水田の草取り
ポットに苗を分ける
ポットに苗を分ける


5月の活動

【5月25日 雑穀の種まき】
雑穀は毎年草に負けたり、虫にやられたりいい収穫ができていません。じかまきは草と区別がつかず、育てにくいので苗を作ることにしました。
今年は雑穀もしっかり勉強しながら育てようとまず芽出しをしました。 アワはキヌラン村のもの、ヒエは平成18年度に筑波のジーンバンクから取り寄せた種を かろうじてつないでいるものです。
種まき
5月25日 種まき
ヒエ
5月31日のヒエ
アワ
5月31日のアワ

【5月18日 育苗箱に種籾をまく】
毎日水をかえて平温で管理していた種籾は5日目ぐらいから白い根が出始めてきました。 7日目なのでちょっと出過ぎの種もあります。根が出過ぎるとからまって根がきれてしま うので水が揺れないようにそっと扱います。
育苗箱に新聞紙を敷き(根が伸びた時、箱にからまないため)市販の育苗箱用の肥料ありの土を5cmほど入れ、ヘラなどで平にします。じょろでたっぷり水をかけます。 その上に根をきらないように気をつけて、土の上に種をまきます。細かくまくと苗が細くなり、手植え用なので種が重ならない程度にまきます。
次に種の上に種がかくれる程度に肥料のない土をまきます。芽が出るまで上から水をかけないようにします。(土が粘土状になって芽が出揃いません)あと、芽がでるには、温度と湿度が必要です。プレハブの中に入れ、室温も高くなってきているのでビニールシートをかけるだけで芽出しをします。
芽が出たらシートをはずし、下から水が吸えるよう管理をします。芽が出揃ったところで外に出し、日光にあてて丈夫にします。
種まき
5月18日 種まき
5日目
5月22日 5日目
8日目
5月25日 8日目

【5月12日 水田の準備】
今年の米つくりに備えて水田の準備作業を行いました。詳しくは「トピックス」のページをご覧ください。
公園内の体験用の水田は、冬の間も水を張って草抑えをしてきました。小さいながら3枚ある水田のうち、1枚が水の張りが少なくてあっという間に草がはびこってしまい、田植えまでまだ日があるので、根が深くならないうちに抜くことにしました。
種籾の塩水選と水浸け作業も行いました。
今年はメンバーが増えたことや種の更新も兼ねて10種類の色んな特徴を持つ稲をピックアップして栽培することにしました。公園内は昨年と同じ赤米と熱帯ジャポニカ種です。丈の短い稲、長い稲、分げつの多い稲、玄米が赤や黒の稲など栽培して展示する予定です。冷蔵庫に保管してある穂つきのままの籾をはずし、塩水にしばらく浸けて軽い籾を排除します。あと何度も水をかえて塩気を取り水につけて1週間、毎日水をかえます。
水田の草取り
水田の草取り
れんげの花
種取り用の水田はれんげの花
種籾の塩水選と水浸け
種籾の塩水選と水浸け

【守山市吉身小学校、6年生・5年生が弥生体験授業】
5月9日 守山市吉身小学校6年生の弥生体験授業で「火起こし体験」を行いました。 5月24日 守山市吉身小学校、5年生の弥生体験授業で「昭和の米つくり体験」を行いました。
詳しくは「トピックス」のページをご覧ください。

「火起こし体験」の感想です。
体験用の火おこし器具は、持続力が必要なもののゲーム感覚で子供たちは大好きです。穴のあいた火切り板に挿しこむ心棒が、こすりすぎてすぐ減ってしまいます。
購入するのも人数が多く大変なので、山や野原のうつぎの木の枝を半年位乾燥させてメンバーが作ってくれて火がおこれば歓声をあげていました。

「昭和の米つくり体験」の舞台裏をご覧ください。
体験前の準備に手間がかかります。アンギン編みの台の手直しをし、使いやすいようにワラをすぐっています。
もう手がいっぱいで、「弥生織りの会」のばあちゃんたちにアンギン編みのお手伝いをお願い
子供が帰ったあとはやれやれという気持ちです。喜んで帰ってくれたかな?
藁の準備
藁の準備、編み台の整備
おばあちゃん
おばあちゃんの応援
ほっと一息
ほっと一息


4月の活動

【守山市小学校、3校の6年生が弥生体験授業】
4月18日午前と午後。19日午前と午後。23日、26日は午前中。物部小学校、速野小学校、川西小学校の火起こし体験の授業を行いました。ヒモを巻き付けた道具を上下に動かすと木と木がこすれて粉になり 50回ぐらいで煙が出はじめ、それ以上でだんだん木の粉がこげて小さい火だねができます。
回すのも手の力の入れ具合でこつがいります。うまくできないと「もういいわ」とあきらめる子 「いつまでも代わりたくない子」色々です。煙が出るまでするのはなかなかしんどく「昔の人って大変やったんやな」とか、せっかく煙が出始めたら自然の風に消されて「家の中でしてやはったんやろか」と昔のことを想像していました。うまくできない子のお手伝いや、減っていく芯の交換などで大忙し。
また弥生時代のつぼを真似て作ったつぼで赤米を炊いて、塩味にして試食してもらいました。赤米は玄米の部分が赤いので炊くとピンク色です。つぼは土鍋と同じでまったりとしたお粥に仕上がり 炊きたてなので「おいしい」「おかわりある?」「こんなおいしいの作る人天才や」と食べていました。
多くの子が「塩入れて」と要求。「昔は海に遠い所では塩はまだなかったみたい。薄味で食べてみて!」 「面白かった」「また来たい」とかわいい言葉を残して帰っていきました。
慣れない子供たちとの 一日は大変疲れました。でも来てくれてありがとう。いい思い出になるといいね。
火起こし方法の伝授
火起こし方法の伝授
火が付いたかな
火が付いたかな・・
火種を大きくします
火種を大きくします
赤米のお粥を炊いてます
赤米のお粥を炊いてます

【史跡公園でお花見】
2013年(平成25年)度もまた、新たな気持ちで頑張ります。新しくメンバーも増えたので、グループが 仲良くまとまって活動できるように、環濠保存施設と公園の間の石田川沿いに見事に咲いた 桜並木の下で花見としゃれ込みました。弥生織りのばあちゃん達も交えてなごやかでした。
史跡公園の桜はまだ若くって小さいのですが、本数が多く、広々としてくつろげるスペースもあり、近くの方が花見に来られたり、親子連れで遊ばれるようになりました。
保育園児の散歩道にもなっています。「わしらもあんな時あったんや・・」と感慨深げでした。
保育園児がお散歩
保育園児がお散歩
石田川沿いの桜並木
石田川沿いの桜並木
稲と雑穀の会 2013年度の活動計画

2013年度活動の要点

・史跡公園の弥生水田での、親子による「弥生の米作り体験」は、今年も「稲と雑穀の会」が共催して実施します。
  この活動は、稲と雑穀の会(熟年? 老年?)、小学生の親、小学生の3世代交流が特徴です。
・守山市の小学校から史跡公園での体験学習の依頼が多々来ており、対応します。
  小さなうちに古代の生活に触れ、史跡に関心と愛着を持って貰えることを願っています。

2013年度活動

  注:(※)印は、「弥生の米作り体験」の項目
稲栽培
畑栽培
その他
4月
 水田整備  畑地耕作
 サトイモ植付け
 
5月
 種籾水浸け
 育苗箱に播種
 アワの芽出し
 まくわ瓜移植
 
6月
 水田整備
 田植え(※)
 アワの移植
 赤じその移植
 赤米でフナずしを漬ける
7月
 田の草取り(※)    
8月
 おどし作り(※)  まくわ瓜収穫  赤じそジュース作り
 植物採集と押し花作り
9月
 稲の観察会(※)    石包丁作り
10月
 種籾用稲刈り
 稲刈り(※)
 脱穀・籾すり(※)
 アワの収穫  どんぐり拾い
11月
 精米・種籾整理
 食体験(おにぎり・あめ)(※)
 アワの脱穀  下之郷遺跡祭り2013
(弥生の壷で赤米かゆを炊く)
12月
   種イモ土かぶせ  
1月
     赤米あめ作り
2月
     
3月
     フナずしの試食



mae top tugi