古代雑穀・ウリの栽培
「稲と雑穀の会」では遺跡から出土している雑穀の栽培にも取り組んでいます。
また、下之郷遺跡の環濠から、果皮や果肉が残ったウリ科植物の果実の一部が出土し、DNA鑑定の結果、ウリ科の果実でメロンの仲間であることがわかりました。
大きさから東アジア固有のマクワかシロウリで、栽培していたものとみられます。
このことから古い品種のウリ科果実を育てることにしました。
また、下之郷遺跡の環濠から、果皮や果肉が残ったウリ科植物の果実の一部が出土し、DNA鑑定の結果、ウリ科の果実でメロンの仲間であることがわかりました。
大きさから東アジア固有のマクワかシロウリで、栽培していたものとみられます。
このことから古い品種のウリ科果実を育てることにしました。
古代雑穀の栽培
【種の入手】
指導して頂いてる阪本先生を通じ、ジーンバンクの種を入手しました。
また、地元の種苗店からも雑穀の種を購入して栽培しました。
また、地元の種苗店からも雑穀の種を購入して栽培しました。
入手した種 |
上段左より
ひえC きびD しこくびえE あわF 下段左より あわ@ あわA ひえB |
発芽した苗 |
【苗の移植と栽培】
ポットで育てた苗を畑に移植します。お米に比べて成長はゆっくりです。
アワノメイガの幼虫が茎の中に侵入し、アワやキビが次々に倒されます。
アブラムシもつきます。木酢液を散布しましたが、弥生時代の人たちはどうしていたのでしょうか?
鳥がやってきて実をついばみます。ネットを張りましたが弥生時代にはなかったですね。
アワノメイガの幼虫が茎の中に侵入し、アワやキビが次々に倒されます。
アブラムシもつきます。木酢液を散布しましたが、弥生時代の人たちはどうしていたのでしょうか?
鳥がやってきて実をついばみます。ネットを張りましたが弥生時代にはなかったですね。
苗を畑に移植する |
成長期 |
アワノメイガの幼虫に荒らされる |
【出穂〜収穫】
害虫に荒らされ、鳥についばまれてもちゃんと穂が出てきました。
株数が少なくなったものもありますが、全品種で実りました。
穂を刈って収穫しますが、脱穀作業は大変です。
株数が少なくなったものもありますが、全品種で実りました。
穂を刈って収穫しますが、脱穀作業は大変です。
あわの出穂 |
収穫作業 |
収穫した雑穀の穂 |
【実った穂】
あわ@ |
あわA |
あわF |
きび |
ひえB |
ひえC |
しこくびえE |
古代の特徴を持つうりの栽培
【種の入手】
下之郷遺跡から発掘された果肉の残ったウリ科の果実の遺伝子分析をしていただいたご縁で
田中さんから古代の特徴を有するウリ科植物の種をいただきました。
ご指導いただいた藤下さんからも古代の特徴を有する雑草メロンの種をいただきました。
また、下之郷で昔から栽培されているマクワウリも栽培しました。
田中さんから古代の特徴を有するウリ科植物の種をいただきました。
ご指導いただいた藤下さんからも古代の特徴を有する雑草メロンの種をいただきました。
また、下之郷で昔から栽培されているマクワウリも栽培しました。
【東南アジア固有のメロン】
【マクワウリ】
メロンは北アフリカや中近東地方の原産であり、紀元前2000年頃に栽培が始まりました。
通常Cucumis melo L.の西方に伝わった品種群をメロンと呼び、東方に伝わった品種群を瓜(ウリ)と呼んでいます。
日本のマクワウリなどもそのひとつです。この系統のウリが日本列島に渡来したのは古く、縄文時代早期の遺跡から種子が発見されています。下之郷では古くから「なりくら」が栽培されていまます。
【雑草メロン】
古い時代に雑草化したものは「雑草メロン」と呼ばれ、南アジア⇒朝鮮半島経由で日本に伝わり、現在は西日本の
島嶼部などに自生しています。雑草メロンと思われる種子が、弥生時代前・中期の遺跡から多数出土しています。
実の大きさはウズラの卵〜アヒルの卵大で、未熟果は猛烈に苦く、熟しても甘くはならず食用にはなりません。
しかし、完熟すると苦味が薄くなりすこし甘みが出てきます。
弥生人はこれらを品種選択して、栽培していたと考えられています。
メロンは北アフリカや中近東地方の原産であり、紀元前2000年頃に栽培が始まりました。
通常Cucumis melo L.の西方に伝わった品種群をメロンと呼び、東方に伝わった品種群を瓜(ウリ)と呼んでいます。
日本のマクワウリなどもそのひとつです。この系統のウリが日本列島に渡来したのは古く、縄文時代早期の遺跡から種子が発見されています。下之郷では古くから「なりくら」が栽培されていまます。
マクワウリ・金俵(日本) |
マクワウリ・密糖(日本) |
マクワウリ・なりくら(日本:下之郷) |
【雑草メロン】
古い時代に雑草化したものは「雑草メロン」と呼ばれ、南アジア⇒朝鮮半島経由で日本に伝わり、現在は西日本の
島嶼部などに自生しています。雑草メロンと思われる種子が、弥生時代前・中期の遺跡から多数出土しています。
実の大きさはウズラの卵〜アヒルの卵大で、未熟果は猛烈に苦く、熟しても甘くはならず食用にはなりません。
しかし、完熟すると苦味が薄くなりすこし甘みが出てきます。
弥生人はこれらを品種選択して、栽培していたと考えられています。
雑草メロン(韓国) |
雑草メロン(印度) 実はまだ未熟 |
雑草メロン(日本) |
【白ウリ】
マクワウリの一変種 |
【スネークメロン】
世界最長のメロンで原種に近い品種 |
白ウリ(日本) |
蛇のように細長いスネークメロン |
【欧米由来のメロン】
【網目メロン】 | 【変種プリンスメロン】 |
網目メロン(日本) |
変種プリンスメロン |